文化座『母』、満員のロビー交流会

 大変多くの会員の皆さんが参加してくれました。先に多喜二役の藤原章寛さんが登場。若手にお聴きする定番の「役者になるキッカケは」から質問に入りました。まだ30代ながら、いくつもの文化座作品に主役級で出演する藤原さんの役者以前のお仕事には会場が湧きました。多喜二にはこれまでの作品でも縁があったようで、改めて今作に取り組むにあたりご自身のイメージとは違った多喜二像に少し戸惑いもあったそうです。

 そして、佐々木 愛さんの登場です。今作を企画した意図をお尋ねしたところ、貧乏な小林家が底抜けに明るい家庭で意外だったこと、そしてやはり、多くの新劇団が芯に持つ‶平和への想いと人間愛”をお話され、会員の多くが大きく頷いていました。藤原さんとのエピソードを懐かしそうに話すお顔は、文字通り劇団の‶母”でもある慈愛に満ちた表情でした。会員の「セリフはどの様に覚えますか」の質問には、文学座の江守さんと飛行機の中で交わした、ご自身の‶セリフを入れる方法”を話しながら、とても懐かしそうでした。

 『母』は静岡県ブロックの後も、一年間は鑑賞会の例会が決まっていて、責任感が人一倍強い愛さんが体調にとても留意されていることが良く分かりました。20分という短い時間でしたが、これまでの文化座を背負ってきた愛さんと、中堅として今後背負っていくであろう藤原さんをお迎えしたロビー交流会は貴重な機会となりました。